店舗併用住宅にリノベーションKさま
くらしとるるるの企画・運営を担当しているイグニスの神田です。
今回は、理想の店舗併用住宅をリノベーションで叶えたK様をインタビューしました。
店舗併用住宅は、まさに「住む」と「働く」を共存させた住まいです。1階はダンススタジオの店舗、2階を居住空間にリノベーションしました。
はじめに、どのように空き物件を探していたのか伺いました。
空き物件は、不動産屋やホームページで探していました。店舗の床面積を100平米で、住宅のスペースや駐車場などの広さを確保できる場所を条件にしていました。
実は、今回の条件が揃った物件を見つけるまでに3年ほどかかったと言います。
店舗併用住宅を設計する場合、住宅のみをつくるのとは違い専門的な知識と技術が必要となります。
外装工事が一式いくらになるか分からなかったので、見積もりをするにも不透明な部分が多かったんです。実際に何を要するのか見極められない状況でした。そこで相田建設さんを不動産屋から紹介いただいたんです。
空き物件のリノベーションは、物件ごとに構造や寸法が異なっていたりします。実際に、壁を剥がしたり、壊してみないと不明なことが多々あります。
もし、専門的な知識や技術力を持っていないと、後になってリノベーションの予算が加算し、希望通りのリノベーションにならないケースもあります。
木造だけじゃなくコンクリートや鉄骨なども含まれていたので、リノベーションするにはいろんな施工技術が必要だったんです。相田さんに何回か見てもらって、予算や間取りなど不透明だったところがクリアになっていきました。
知識と技術が担保されているのからこそ、守りの提案から攻めの提案へ。
理想を叶えるリノベーションを進めることができるのだと思います。
無垢材フローリングを使用した、間仕切りがない開放感のあるダンススタジオ
ダンスの激しいステップやダンスシューズの摩擦は、床材に大きな力が加わり、合板の床材は表面が剥がれてしまい長持ちしないことがあります。
合板とは違い、無垢材は、表面は滑らかなので、ダンスシューズの摩擦を起きにくく耐久性に優れています。
「職」と「住」の間には壁で区切られており、メリハリのある空間に工夫されていました。
仕事とプライベートの間に、壁を一枚挟んで空間を分離させました。扉が開いてもプライベートが見えないようにしたことで、仕事とプライベートで余裕のある気持ちの切り替えをできるようにしました。
無駄のない間取りを追求した、空間に広がりと明るさを感じられるリビング
2階の居住空間は、LDKが繋がったワンルームで開放感があり、のびのび快適に暮らせる居住空間になっていました。
暮らしの変化を伺ってみると。
前は、他のスタジオに所属してダンスを教えていたので、子どもを一緒につれていったり準備や移動が大変だったんです。1階ですぐ営業ができるようになって、2階にいる子どもの様子もすぐ確認できるので時間に余裕ができましたね。
店舗併用住宅は、時間の使い方に工夫ができるので、プライベートや仕事の時間も充実できるようになります。
最後に、これからの家づくりのアドバイスを伺いました。
建物に雰囲気や景観など何か惹かれたもの、残したいものがあると、リノベーションは成功すると思いますね。家にまんべんなく高性能を求めるのであれば、新築の方がいいと思いますけど。リノベーションは、自分のこだわりに比重を置けるので、面白いと思うんですよね。
リノベーションは、比較や評価から決めるものではなく、自分の納得感やこだわりによって決めるもの。
建物に持つ「個性」を自分らしくアレンジできる手段として、リノベーションは最適だと思いました。
少しでも、今後の暮らしに参考になれば幸いです。